Duval Timothy / Sen Am (2017)
サウスロンドンと、シエラレオネの首都フリータウンで活動しているマルチ・アーティストの Duval Timothy。両親がアーティスト、兄は音楽プロデューサー、妹は画家という芸術一家で、彼自身も ロンドンの Central St Martin's でファインアートを専攻し、卒業後もサウスロンドンを拠点に展覧会をおこなったり、インスタレーションを展開するなど活動を続けたそうです。2012年にアルバム DUKOBANTI をリリースしてデビュー。音楽にとどまらず絵画、写真、映像、テキスタイル、デザイン、ファッションに食もと創作の場を広げて活躍しています。シエラレオネで使われているクリオ語で「それを送る」「彼/彼女を送る」という意味があるという Sen Am は2017年にリリースされた3枚目のアルバムで、ロンドン、バース、フリータウン、東京、京都で録音。ソリッドかつミニマルなピアノ・ソロがメインの本作は、ジャズとポスト・クラシカルを横断する美しいサウンドで、アフリカ民族音楽と西洋音楽が彼の豊かな創造性によって、新しいサウンドアートへと昇華されているかのようです。今年もすでに2枚のアルバムがリリースされ、今後ますますの活躍が期待されます。
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