The Vernon Spring / A Plane Over Woods (2021)

ロンドンのオルタナティブ・ソウル・バンド Hejila での活動を始め、電子音楽の Matthew Herbert や Floating Points、ラッパーの Kano、Kindness、Blood Orange、Tawiah などのオルタナティブなソウル、R&B アーティストのエンジニアやアレンジ、ミキシングなど、多岐に渡る活動をしている Sam Beste。A Plane Over Woods は、The Vernon Spring(ヴァーノン・スプリング)名義でリリースされた彼のソロ・デビュー・アルバム。2019年の父親の死を経て、コロナ禍のなか制作されたという本作は、テープ・ループ、ミュージック・コンクレート、電子音などの現代音楽の手法が随所に散りばめられ、美しいピアノ演奏に緊張感を持たせています。オリジナルに加えて、Emahoy Tsegué-Maryam Guèbrou の「Mother’s Love」、Beverly Glenn-Copeland の「Sunset Village」、Miles Davis の「Blue In Green」、映画『Lovers and Other Strangers』の挿入歌で、Carpenters や Keith Jarrett など多くのミュージシャンにカバーされている「For All We Know」、James Blake の「Waves Know Shores」など、新旧のジャズ、ニューエイジ、ポップ、ソウルのカバー曲が違和感なく融合されています。

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