Joesef / Play Me Something Nice - EP (2019)

スコットランド・グラスゴー出身の24歳、Joesef。 Play Me Something Nice は、イギリスの次世代デジタル・ディストリビューターである AWAL(recordings)から10/18にリリースされたデビュー EP。あるオープンマイクでの演奏を聴いていた現マネージャーにスカウトされ、本格的な音楽活動を開始した彼は、2019年2月にシングル「Limbo」でデビューし、その後 M3「Loverboy」、M6「Don't Give In」と続けてシングルをリリース。母親が聴いていた Al Green などのソウルミュージックに加え、グラスゴー・イーストエンドに根付いているダンスカルチャーやそのサンプリング元であるジャズが、彼の音楽制作に大きな影響を与えているそうです。

本作は前述のシングルを含む全6曲のEP で、「モータウングルーヴ&ヒップホップビート&ジャズギターの融合」と評された M2「Limbo」 をはじめ、彼の音楽的バックグラウンドが現代の感覚で、ほどよくブレンドされたドライなソウルになっています。同性愛者である自身の経験や感情が歌詞に反映されているためその部分が注目されているようですが、演奏〜録音〜ミックスまでを全て一人(自宅)でおこなっており、キャッチーなメロディーセンスとシンプルなアレンジで洗練された楽曲に仕上げる手腕は非凡な才能を感じさせます。今後さらに活躍するアーティストの一人だと思います。

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