Michael Seyer / Nostalgia - EP (2019)
フィリピンで生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルスの都市ガーデナで育った24歳のシンガー/ソングライター Michael Seyer。10歳の時に父親からギターを教わって以来、音楽制作を続けてきた彼は、2016年に Ugly Boy、2018年に Bad Bonez と2枚のアルバムを発表。AOR、ソウル、ポップなどを融合した作品で注目されてきました。Nostalgia は11/8にリリースされる新作 EP。日本のシティポップ、ブラジル音楽、60〜70年代の音楽、そして両親がカラオケで歌っていた曲などから影響を受けたという本作は、家族の昔の写真を使用したアートワークも相まって、ノスタルジックな世界へと誘う、古き良き時代のスナックを想起させるスイートムーディーソウルに仕上がっています。
彼が受けた日本文化の影響に、アメリカで日本人の割合が一番多く、日本企業も多いというガーデナという都市が、どのように寄与したかは分かりませんが、同じく日本のシティポップの影響を受けている Benny Sings の新作 City Pop と比べると、アジア的というか個人的にはより親近感を抱きます。
先行公開されていた M2「Heaven Only Knows」は、様々なボサノバや高中正義から影響を受けたという楽曲。間奏に入る前の友人が吹き込んだカタコトの日本語も、なんとも言えないノスタルジー感を創出しています。
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